Part.3

南九州レンタカーツアー

最南端を目指す車窓

Trip Date : 2017.08.24~25

Write Date : 2018.07.09

2017.08.24

 八幡浜フェリーに乗船し、別府に着いたのは午前3時。しかしこの時間から電車が動いている筈がないので船内で休息を取る。空が明るみ始めた頃、海上から脱出し、最寄り駅である別府大学駅まで歩く。始発電車に乗り、睡眠不足を解消するため小倉まで睡眠をとった。小倉の駅そばで朝飯を摂り、後輩におすすめされた鹿児島本線のアウトカーブへ向かった。

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2017.08.24 10:56 鹿児島本線:東郷~東福間 (Canon7DmarkⅡ EF-S18-135mm F3.5-5.6 IS STM ISO-200)

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2017.08.24 11:59 鹿児島本線:東郷~東福間 (Canon7DmarkⅡ EF-S18-135mm F3.5-5.6 IS STM ISO-200)

 朝方に連チャンで下るED76&EF81貨物3本を迎撃するつもりでやってきたのだが、どうやら広島かどこかの大雨の影響で札幌から来る貨物は数時間遅延で登ってきているようだ。他の2本も運用が乱れており、結局それぞれ数十分遅れでやってきた。待っている間の精神衛生はズタボロである。これ以外にも金太が1本とEF81が来たが、EF81は400番台だったのに無念の空コキ1両。取り敢えずシャッターは下ろしたが、期待外れであった。

 そろそろ撤収しないと、集合時間に間に合わない。いそいそと片付けてコンビニで昼飯を買いつつ駅に戻る。あとは今日の目的地、島原まで移動しなければいけない。伊賀屋で長崎本線貨物でも迎撃しようか考えていたが、午後になり天気も曇りがちになってきたし、たまたま後輩とドーンしたので今回はパス。普通電車を乗り継いで集合場所である島鉄本社前駅に辿り着いた。ここでサークルの皆様と合流。昼間に移動はやはりアド損…

 思ったより豪華だった宿の夕食に舌鼓を打ち、美味しくゴチソウサマしたところで明日の計画を立てよう。出発する前の計画では大村線でキハ67の撮影をしようとでも考えていたのだが、天気も運用もダメダメ。昼間に国鉄色が動いていないのなら赴く必要も無いだろう。さ~てどうしてものか。飲み会中に話していると何やら人吉で延期になった花火大会があるらしい。しかし、見終わってから移動しようとしてもJRの終電は既に発車済み。ならば…レンタカーを借りようではないか。ついでに肥薩線を上ってくるななつ星が迎撃できる。たまたまメンツも集まってしまったのでめでたく小プラン成立してしまった。

2017.08.25

 翌朝、島原外港から熊本行きフェリーに乗船。熊本側は豪雨だったがなんとかバスに駆け込み熊本駅に到着した。フェリーの中で予約したレンタカーを借り受け、いざ出発(なお当時私は免許を有していない)!近くのICに行ったらスマートICで乗ることができず松橋ICまで走らされたり、八代でICから降りてちょっと走ったら目の前の車が事故ったりとハプニングがあったが、無事目的地である鎌瀬の鉄橋に到着。早速カメラを川中に配備し、ななつ星を迎撃する…が、

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2017.08.25 13:05 肥薩線:鎌瀬~瀬戸石 (Canon7DmarkⅡ EF-S18-135mm F3.5-5.6 IS STM ISO-500)

 前走りの普電は電車の辺りだけ薄晴れで手前が曇り。まだこれはマシな方で、ななつ星やかわせみは余裕のドン曇り。失意のまま暇な時間を潰すべく、球泉洞で観光してまた鎌瀬の鉄橋に戻る。今度はSL人吉が狙い目だ。しかし…

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2017.08.25 15:43 肥薩線:鎌瀬~瀬戸石 (Canon7DmarkⅡ EF-S18-135mm F3.5-5.6 IS STM ISO-400)

 まぁ、こんなもんだろう。ツイてない日はトコトンツイていないものだ。しかし、神はここで我らを見捨てはしなかった。この後人吉市街でダラダラするつもりだったが、ふと思いついたのが大畑のスイッチバック。今から直行で行けば間に合うのでは?そう思い先輩に懇願して細くて急な山道に突入。木の幹に擦ったりした気もするが、無事撮影地近くに到達した。つい気が逸りお立ち台へのあぜ道をダッシュする。そこに広がっていた風景は…

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2017.08.25 17:25 肥薩線:大畑~矢岳 (Canon7DmarkⅡ EF-S18-135mm F3.5-5.6 IS STM ISO-200)

 全国のお立ち台は幾つもあるが、そのどれもが独特の魅力を有している。長坂カーブ、姨捨駅、石橋鉄橋…いくつか例を挙げただけでも、あの風景だ!と思い出せるのはそこオンリーの魅力を秘めているからだと私は考える。この大畑スイッチバック俯瞰も例外ではなく、手前の特徴的な線路配置と、右奥に広がる人吉盆地の広大な田園風景の調和が素晴らしく、まさしく心が打たれる風景であった。その光景にコトコトとディーゼル音が響き渡る。手前から右へ、右から左へ、そして左から奥へ…無心に構図を変えつつシャッターと切る。心の中で、勝利の雄叫びを上げる。「V」ッ!

 さて、大満足したところで大畑で後輩を拾いつつ人吉の市街地に戻って駐車場にレンタカーを留置。川岸に三脚を堂々と立てて花火を待機する。

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2017.08.25 19:24/20:15 人吉市球磨川沿い (Canon7DmarkⅡ EF-S18-135mm F3.5-5.6 IS STM ISO-100)

 花火の玉数も地方としては多かったが、インターバルが全体的に長かった印象がある。また、写真写りの悪い柳が多く前の週に熊野花火を見てしまっていたせいか少々満足度は低かった。

 花火鑑賞終了後は渋滞すること無く九州道で離脱。室内灯を点けっぱなしで1時間走ったり海に落ちかけたような記憶もあるが眠気が引き起こした幻覚だろう。無事に通称MSMこと三角に到着。何故かオーナーが不在の幽霊ホテル(?)に宿泊し、アルコールをキメて就寝した。運転して頂いた&ななつ星の情報を持ち込んで頂いた先輩諸氏には頭の上がらない一日であった。