富山地鉄の運用は奇っ怪だ。ある1編成を追っかけようとしても、全列車が電鉄富山駅を起点としている都合上、どう運用が繋がっているかの運用推測が極めて困難だ。こちとら久々に富山に来た身。当てずっぽうで行くしかねえ!
昼間は上滝線で適当にぶらついていると、遠くからごっつい顔の列車が接近……ほう、来たのは11F――純正のレッドアローではないか。西武鉄としてはこれは見逃すわけにはいかん!暫くは上滝線で遊ぶことにした。だが、電鉄富山に行ったっきり帰ってこない。もしかして寺田回りの立山線運用に入ったか?と思えばまた別の車両が運用に入っている。稲荷町の神隠しに遭ったか? はたまた宇奈月に行ったか? 分からないことばかりだが、一か八か宇奈月方面に行ったと仮定しよう……ならば、片貝の鉄橋が光線的にVではないか? 運用ガチャに賭け、8号を黒部方面へと北上。到着し三脚を打ち立て幾許か待機。通過時刻が迫り、線路の行く末をじっと凝視する。 ――あれは、4灯のヘッドライト。そして、ごっつい銀仮面。そう、見事にフル点灯のレッドアローの通過である。よっしゃぁ! 追っかけたるわ!