前回に引き続き、梅雨修行の一環で再び日没間際のデントへと赴いた。今回は、掘割を貫く駅撮りができる青葉台駅へと立ち寄った。個人的な感想ではあるが、田園都市線は"多摩丘陵の山岳路線"だと考えている。アップダウンは激しいし、高架やトンネルで丘陵地帯を貫く姿は、武蔵野で育った身としては非常に新鮮な趣きを醸し出しているように感じるのだ。しかもそこに40年選手のオンボロ・8500系が走っているという。伊豆夏や幕車が消えてしまったとはいえ、これは撮らない手はないだろう。引退までそれほど長い時間はないだろうが、真剣に向き合いたい被写体の一つである。