セバシオから追いかけて1時間。お昼下がりのダラダラとした木曽高速の流れにヤキモチされつつ、倉本の交換待ちで抜き返す。朝方の6088レと比較するとスジが寝ているのである程度時間の余裕がある。伊奈川の鉄橋には5分程度の余裕を持って着くことができた。バリ晴れの中央アルプスを背景に一発キメた。
さてお次に目指すは野尻の出発だ。作例が多く上がっているこの撮影地であるが、どれ一つとして私が満足する作例が無かった。この撮影地の立ち位置の決定には幾つかこだわりたいポイントがあった。
ひとつ目に、画面右のピークである三ノ沢岳を入れること。これを入れないと木曽山脈の主峰・木曽駒を画面から外すことになる。ふたつ目に、間延びしないこと。作例を幾つか見るに、面串を回避するために広角で引っ張ると間延びするし、奥側で切り取ろうとすると架線柱が煩くなる。ベストな切り位置は完全なる面串だ。みっつ目に、バランスが崩れない程度に線路に寄ってローアンにすること。側面が薄いから線路に寄って誤魔化すのは言わずもがな。そして面串になる都合上ローアンにすることで架線柱の煩さを車体で隠してしまおうという魂胆だ。
という条件を考慮した私なりの最適解がこれである。あくまでアスペクト比が2:3という条件下に依るものではあるが……