忘れもしない2020年1月27日。Zepp Tokyoで初めて参戦したライブで我が心は打ち砕かれた。去年の3月に何気なく始めた某2.5次元コンテンツにドハマリした私であるが、中でもアイドルバンドのピンクと黄色のコンビ(カップル)の関係性に惹かれてひた走ってきた。会津やその他地方へ遠征で向かうときも、スタミナを漏らさないようにキッチリ消化してきた。だが一方で、中々ライブに行く機会には恵まれなかった。そんなある10月の昼下がりに何気なくCDを1枚買って応募したところ、大学の受験倍率よりも高い難関を潜り抜けて合格(という名の当選)!まぁ当たったし……と現場に初参戦したところ、声優とキャラクターが一致しこの世に具現化することに対して破壊的な衝撃を受け、そして先輩アイドルを超えていくぞ!というCメロの歌詞に込められた強い意志に圧倒され終演を迎えていた(あと黄色からのお手紙で号泣した)。こんな状態で撮り鉄なぞ手につくはずもなく、真冬のV光線を無駄に2週間も経過していた。
というわけで「彩りロス」を経由してなんとか現世に戻ってきたわけだが、こちらの世界ではキハ40の引退が既に差し迫っていた。しかも2月の後半はいっぱいいっぱいにふっこう割旅行の予定が詰まっており、会津に行く機会が殆どないではないか。とそのタイミングで電報が入ってきた。「会津行くの結局?」 試験も終わり取り敢えず暇な建国記念の日だったが、暖冬のこのシーズンにしては珍しく雪の予報で、このタイミングは割とラストチャンスでは?という雰囲気。だが、同行者が集まらないが……弟のツテでなんかいきなり集まった。さて、行くっきゃねえ!
いつもどおり4号国道を白河まで爆走し、甲子峠を超えて会津入り。と、案の定やばい大雪である。これは期待せざるを得ない。そして野沢駅前で㋵し、野沢回送を迎撃してから勝手知ったる利田踏切へ移動。予想通りであるが、夏の頃とは全く雰囲気が変わっている。こういうときの構図はどうするのが最適解か。通過まで時間があるので大いに悩んだ。夏と同じように縦アンか、どちらかに寄せるか……だが、それは夏だから出来た構図。こういう悩んだときこそ、日の丸でドカンとやるのが一番雰囲気が伝わるはず!日の出直後の朝7時、十分な明るさになったところで踏切が鳴り始める。まもなくS字カーブの向こうより、雪を跳ね除けて青ヨンマルが現れた。