No.086

西武10000系「ちちぶ15号」:生川橋梁

Filming Date : 2020.01.21

Writing Date : 2020.06.26

西武10000系「ちちぶ15号」:生川橋梁

2020.01.21 13:48 西武秩父線:芦ヶ久保~横瀬(Canon5DmarkⅣ EF24-70mm F4L IS USM ISO-2500)

撮影日誌

 この一年、地元を蔑ろにして会津や只見を彷徨いていたが、地元の牙城も既に怪しくなっていることを忘れていた。2019年3月にデビューした西武鉄道の新型特急「Laview」。登場から2ヶ月ぐらい経ったGWに乗車しその快適性と眺望の広さに舌を巻いていたが、その一方でイケ線のレッドアローの命脈も残り1年という意味も含んでいた。タダの通勤路線のシク線とは打って変わって、イケ線は都心から複々線、郊外、そして山岳路線とたった90分の線区で目まぐるしく路線の形態が変貌する。それだけに、レッドアローで抑えたい箇所が何箇所か存在した。重い腰を上げて、飯能より4000系の客となった。

 そこでまず抑えたいのは秩父線区間であるが、去年10月の新101臨時運行の時もそうであったように「高規格」であるのがこの線区の特徴だ。だから、これを活かすカットを撮りたい。そこで思いついたのは、芦ヶ久保~横瀬の生川を跨ぐ橋梁だ。巨大なコンクリ橋はTHE・秩父線だと言わんばかり。まず抑えるならここだろう、と焦点をつけた。

 構図はどうしようか考えていたが、モタモタしていたせいで冬枯れの季節。背景の冬枯れの山を入れる理由は全く無いから、広角アオリで青天を駆け抜ける姿を切り落とすのが一番かっこいいだろう。その目論見通りのカットが撮れて大満足である。