No.051

EF81「カシオペア紀行」送込回送:高崎バルブ

Filming Date : 2019.05.18

Writing Date : 2019.07.18

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2019.05.18 0:03 上越線:高崎駅(Canon5DmarkⅣ EF70-200mm F4L IS USM ISO-100)

撮影日誌

 時は5月14日、この撮影の数日前である。ここ最近寝台列車を撮って無かったのでカシオペアでも撮るか~、と思いつきカシオペアの運行予定を調べてみた。これが運命の分岐点だったのである…

 「今週末の土曜日に秋田始発のカシオペア!?なんじゃそりは???」 ついモニターの前で声を荒げてしまった。このサイトを訪れるコアな撮り鉄の方ならよくお分かりであろうが、普段のカシオペアは上野発で東北本線を下って盛岡か青森に向かうのが関の山。しかもカンが付くのは下りで、順光帯で走る区間はそう多くない。

 しかし、時たま変なスジで走ることがあるのが興味深いところ。湯沢カシや信州カシが代表例であると思うが、今回もまた特殊なスジではないか…?そう推測が立った。秋田カシのツアー情報によると、営業運転では青森回りで上野へと向かうらしい。ならば送り込みは…青森経由で2回折り返すか、上越線経由でそのまま運用するかの二択だ。青森経由だと特に何の変哲も無く興味が湧かないが、上越線回りならメシウマである。しかしながら情報源がほぼ無い以上、私は諦め…る筈もなくネットの海に潜り込み、怪しげな回送スジを手に入れたのだ!

 そのスジによると、回送なのに一旦尾久から上野へと送り込まれるらしい…黒磯訓練なら直接尾久から下りへ出線して行くはずでは?その点からして疑わざるを得ない。だが悲しきかな、他に信じるスジは無い(笑) 講義中も逐一確認し、スジから外れて回送されないか怯える数日を過ごしたのだった。

 そしていよいよ金曜日。まだカシオペアに動きは無い。夜にレンタを借り出し、スジ通り走ればバルブできるであろう高崎に向けて出陣した。さて、情報が正しければそろそろ尾久から動き始めたはずだ…と、Twitterでリサーチ。その結果を見て…「よっしゃぁ!」と雄叫びを一言。そう、上野13番に入線した写真には「星ガマカン付だ!」

 ウキウキ気分で高崎駅のホームへと降りる。と、多少の三脚と撮り鉄が待機していた。だが、一週間前に運行されたザンナナ工臨には遠く及ばぬ閑散っぷり。しかも停車時間はたっぷり。適当な立ち位置で待っていると、いよいよ遠くからパーイチのヘッドライトが。さぁ、1時間に及ぶ大バルブ大会の開宴である!