185系「湘南ライナー14号」 : 大磯ストレート

　我が愛機7DmarkⅡは落水事故により機体内部へ水が入り込み、もはや修理に出さなければ厳しい状況であった。さて銀座の修理センターに送付しようか検討していた時に、ある妙案が思いついてしまう。『いっそ、機材を更新してみないか…？』

　というわけで、通帳残高を確認してみる。およそ30万円の貯金がある。年末年始に控えている四国旅行の代金を差し引いても、24万は自由に使えそうである。そこでマップカメラを覗いてみる、と5D4の中古がおよそ23万円。このまま貯金残高で支払うと流石に厳しいが、別に貯めてあるへそくりとクレカを併せて支払いに充てれば、ギリギリ破産せずに年越しできそうである。

　思い立った日が吉日である。マップカメラのセール日に照準を合わせ、それまでの一週間を熟考期間とした。その間にじっくり考え、フルサイズが本当に必要かどうか見極める期間である…結果、『これは買うしかない！』 セール開始直後に速攻でポチリ、翌日には我が家に新機材が上がり込んでいたのであった。

　そして早速翌週には湘南ライナー東京駅スナップと江ノ電に繰り出し、使い心地を調査する。操作体系は7D2とほぼ変化がなくストレスフリーに扱うことができた。こうなればいよいよ本格的に実戦投入していこうではないか。翌週、始発電で東海道線を下った。

　大磯ストレートは最速電で行っても既に立ち位置には人が満杯で、どうあがいても絶望としかいいようが無かった…が、ベスト立ち位置の1スパン後ろになんとか入れてもらえそうだ。慎重に立ち位置を調整し、いよいよ本番である。被る対向電も陰湿雲も無く、文句なしの条件で通過。フルサイズならではといえる、痺れるボケ味に暫しの間感銘を受けていた…