Part.2

氷見ブリツアー

轟く黒部渓谷

Trip Date : 2017.09.22~23

Write Date : 2018.07.17~23

2017.09.22

 某北陸ご当地漫画を読んでいたら、曇りの日のことを「晴れ」と言ってしまうのが北陸の民だという記載があった。実際に日照率を調べてみると、東京と比べて一年あたり400時間程少なく、そもそも1日あたりの日照時間は平均で12時間なのだから、関東と比較して30日以上曇りや雨の日が多いという計算になる。ピーカン信仰信者の私としては住みたくなくなる情報である。

 立山から帰ってきてまたもや寝落ちし、朝不機嫌になりながら朝支度を済ませる。余裕を見つけ窓から外を垣間見ると曇り空にやや光が射しているという微妙な気象条件。やれやれ、こんなんでは気分が滅入ってしまう。7時半にカーシェアしてきたクルマ、通称『氷見ブリ号』でまずは速星貨物を撮りに行くこととした。

 婦中鵜坂駅北側の陸橋に三脚を立てて陣取る。背景の名鉄運輸の倉庫が目立つが、それ以外は比較的スッキリしている。

 
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2017.09.22 08:17/09:12 高山本線:西富山~婦中鵜坂 (Canon7DmarkⅡ EF70-200mm F4L IS USM ISO-250)

 前走りのキハは曇り、富山行きの逆普電は晴れで多少期待したものの、本命の速星貨物は曇り&貧積載。正直上げるのも憚れるが、後半は撮り鉄成分がかなり薄いので掲載。流し撮りした方が5000兆倍良い写真が撮れた気がする。

 DE10が通過した後は撤収し、氷見へ鰤を食べに行くことにした。できるだけ富山湾沿いを通っていきたい!神通川沿いを北上し、新湊大橋を渡って万葉線沿いに進んでいく。更に小矢部川を渡って左手に、ワムの集団が見えてきた…おや、ここは?

 
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2017.09.22 10:45頃 伏木駅旧貨物ヤード (Canon7DmarkⅡ EF70-200mm F4L IS USM ISO-250)

 見えてきたのは、伏木駅の貨物ヤード部分を流用した北陸ロジスティクスの留置場である。絶賛販売中の気動車・機関車・貨車等が乱雑に置かれている。入換動車など一部の車両は綺麗に保全されており今にも動きそうな感じであったが、元樽見鉄道所属のレールバスや物置としての利用しか想定していないワムの老朽化はかなり激しそうである。それ以外にも近くを走る万葉線から引き取ったであろう路面電車は、丸焦げにされたような赤茶けた骨組みだけになっている。第二の人生を送る為にここに留置されているわけだが、この雰囲気を見る限り北長野等の”列車の墓場”と大差ない雰囲気である。この列車たちに引き取り手が現ることを祈ろう。

 再びクルマに戻り、氷見へと進路を向ける。その道中で国道と鉄道が並走する雨晴海岸を通過する時間近くにキハの列車が来そうだったので待つことにした。氷見線はオールキハ40系列での運行なので信頼が置ける、と思い悠長に待機していたのが悪運を呼び寄せるのかもしれない。

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2017.09.20 11:54 氷見線:雨晴~越中国分 (Canon7DmarkⅡ EF70-200mm F4L IS USM ISO-100)

 普通にタラコでも来てくれればそこそこの絵になってくれるのに、どうしてこのタイミングでこの車両が来るんだか…やはりラッピングトレインは撮り鉄の敵である。

 キリのいいところで離脱し、氷見駅周辺で海鮮屋を探した。結果、ひみ番屋街の回転寿司屋へと入庫した。するとなんと驚きのお値段である。専ら200円~300円の皿が並び、時々500円~800円の皿が流れてくる驚きの回転寿司。都心で100円均一の寿司屋に慣れてしまっている住民としては、こんならもう回転しない寿司屋でもええんやないかと思ってしまう。しかし、お値段相応のものが出てくるわけで、ほっぺが落ちるほど美味しい炙り鰤を堪能されてもらいました。

 やはり海鮮モノはハズレが無くて美味だなぁ、と舌鼓を打った後はレンタカーを返却し新幹線とサンダーバードで加賀温泉まで移動。片山津温泉の大江戸温泉系列で宿泊した。

2017.09.23

 翌朝、当然のように寝坊し予定のバスに乗り遅れそうになるも、バスの遅延により-2分で乗車成功。加賀温泉駅へと戻り、今回の旅行の大ネタ、大サロの撮影である。

 とは言ったものの事前の下調べの結果、この日運転される金沢行きの往路ではサントリーカーブ付近を除きマトモな光線で撮影できるところが一箇所すらない。天気も生憎の曇天だが、取り敢えず九頭竜川へと向かう。福井駅のロッカーに大荷物を預け入れ、バスで撮影地近くへと向かう。九頭竜川の土手に三脚を立てて待機する。

 

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2017.09.23 12:23 北陸本線:福井~森田 (Canon7DmarkⅡ EF70-200mm F4L IS USM ISO-400)

 このご時世にとても貴重な客レであるが、全く感銘を受けることなく通過していった。この天気じゃ記念写真ぐらいしか撮れない。

 (予想通り)期待外れだったのでそそくさと撤収し、福井県の観光をすることに。まずは永平寺へ向かおうとしたが、残念ながら計画表に書いてあったバスが土日運休で行けず、代替案として丸岡城を見学。その後芦原市街を通過して東尋坊へと向かう。

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2017.09.23 17:00頃 東尋坊 (Canon7DmarkⅡ EF70-200mm F4L IS USM ISO-160)

 ド逆光がいい味を出してくれる。良さげな位置に居たカップルやカメラマンを後ろから一撃。おぉ~、ええ雰囲気やん。

 そんな感じで写真撮影を楽しんで東尋坊を撤収。芦原温泉で温泉にゆったり浸かり、テキトーに時間を見計らって撤収。福井駅の駅ナカ寿司屋で再び寿司を堪能し、撮り鉄的には不完全燃焼ながら帰宅の途へとついたのだった。北陸地方、再履修確定!