油教最終日。この日の19時に桜木町返却ということで、横浜から遠い地域での撮影は不可能。近辺で魅力的な被写体といえば……ということで、選定されたのが大井川鐵道であった。特にネタがあるわけでもないが、来る列車全てがネタである。持して撮影に臨んだ。
10時頃の便は笹間渡の俯瞰にアタックするが、撮影地が見つからず撮り逃してしまう。この痛恨のダメージを回収すべく、沿線へと戻り三脚を打ち立てる。狙うは笹間渡出発の望遠面縦。シンプルな構図ながら、丸ズームの湘南顔が最も引き立つアングルである。排障器無しの姿に西武新101の面影を思い起こしながら、迫り来る丸普を迎撃した。
とまあ何気無しに撮影した回であったが、気がつけば台風の直撃を喰らい家山以北は復旧不能と化している。恐らく公的資金の注入により復旧するのであろうが、未だ見込みは立たない。C56復活の朗報が入っているだけに、是非とも川根路のローカル鉄道が復活することを祈らずにはいられない。