今振り返ると、最適な行動はしていないが最適解の行動パターンも分からない一日だった。スタートは高崎のホテル(朝食付き)で、ゴールは所沢の日蓮ことニッポンレンタカー。特ネタはELぐんまみなかみでウンコハチマキことEF64-1052のラストランであった。しかし渋川以南は一日中晴れで以北は一日中雨。特に復路の渋川以北が晴れないということで、天候的にも難しい。
我々ウンコハチマキ毛嫌い党員たちは何を血迷ったか、一発目は渋川手前のカーブでケツ撃ちからスタート。まあキマったにはキマったが、既にラストランの被写体を無駄にしている感が否めない。その後上牧駅へと向かい300単ブッパして編成撮り。続いて水上駅になだれ込んでスナップしてから昼食となった。さて復路を撮るか、はたまた別の被写体を見出すか。私はそこで「特急りょうもう」を提案。この時期なら茂林寺前のストレートが綺麗に撮れるはずだ……水上から館林までパンドーを2時間半掛けて移動した。
有名お立ち台に到着して早々、私は呆然と発した――「草刈れや保線よぉ……」 線形は申し分ない築堤上。光線もローに当たる素晴らしい条件なのだが、見るも無惨に生えるセイタカアワダチソウ。背丈を越えて線路際に生えており頭を抱えていた。ススキならまだしも、この黄色い悪魔は太い茎のせいで影を作り出してしまう。復刻の赤りょうもうはギリギリ影を躱せたものの、30分後の通常色りょうもうは見るも無惨な影落ち。雲もないテッカテカのエロ光だっただけに、良条件の無駄遣い感が否めなかった。
結局どう動くのが良い一日だったのだろうか。復路は上越線に残留してELを撮るべきだったのか……それともこれが正しかったのか。振り返っても分からないものは分からないのである。だが一つだけ、この後夕食に食った焼肉はとても美味かった、ということは添えておこう。