いよいよ桜前線が関東へと到達。毎年この時期になると謎の焦燥感に駆られるのが常であるが、この年も例外ではなかった。あっという間に移ろいゆく季節に置いていかれぬよう走り続けるマラソン大会――いや、撮影大会の火蓋が切って落とされたのだ。
さて、今年の桜・初陣(※河津桜を除く)は大井川鐵道へ。どうやら下流部の桜がもう満開だとか。さらに予報もGPV曰く「良好」。深夜に家を出発し一般道をのんびり爆走し、深夜の牧之原SA駐車場へ滑り込んだ。朝方に東チタさんのクルマ(※日蓮の特割ワンウェイカー)に便乗させてもらい、効率良い撮影を図った。
さて、大鐵の列車は東急以外全てが被写体であるが、この日は近鉄と丸カン南海が往復する運用。うむ、これは美味しい。さらにそこにEL急行が一往復加わる。ELは家山止まりなのが渋いが、3月の平日だしそんなものだろう。朝は神尾俯瞰に登り山桜とのコラボでVを頂く。その後は家山川と笹間渡で南海ズームの桜カットを決めつつ、二度目の家山川へ。ちょっくら立ち位置を拝借し、EL急行の下りを待つ。ド逆光に照らされ光る桜と古豪・E10形の組み合わせには、目をみはるモノがあった。
そして桜カットを稼ぎつつ、EL急行の復路へ。福用駅手前のカーブで面縦をキメようと思ったが……敢え無く消灯で撃沈。渋すぎて渋沢栄一になりそうである。