しなの鉄道115系

　安曇沓掛で朝の211運用を仕留めた後に信濃木崎の地主田んぼで普電を撮ってから、飯綱高原を抜けて北しなの線の牟礼へと抜けた。今日の本命である北しなの線の運用は、スカ色と初代長野色が往復する好都合な運用。しかも今の所、天気は晴れ。条件は揃ったし、これは俯瞰に行くしかないだろう！

　しなの鉄道はお世辞にも良い俯瞰撮影地が多いとは言えないが、ここ北国街道俯瞰はその中でも良いロケーションで撮れるお立ち台の一つだと私は思う。一面の森の中に一筋の鉄路が敷かれてる姿は、北東北の零細ローカル線風情を想起させる好きなシチュエーションだ。ここでスカ色が来れば絶対に"V"だろう……私はそう確信していた。

　事前に当たりをつけていたポイントにアタックすると、予想よりあっさり見つかり肩の荷が降りた。正直なところ拍子抜けであったが、三脚を立ててのんびりとスカ色の通過を待つ。鳥のさえずりに耳を傾け、森林浴を嗜んでいると時の流れも遅いようで早い。古間発車の時刻を回り、臨戦態勢を整えた。