2月11日――建国記念の日は会津へとスクランブル発進したわけだが、実は出発直前まで躊躇していたのだ。というのも翌日の12日、正確にいえば11日の夜から高校同期とのスキー旅行の予定が随分前から決まっていたのである。予定がかなり窮屈で、体力がかなり厳しくなることが容易に予想された。
その予想は、案の定的中した…… 10日の晩に東京を出発し、初めての雪道に怯えつつ一般道を転がして野沢駅に到着したのが午前3時前。そこから寝ようにもカフェイン効果と除雪車が行き来で上手く仮眠が取れず、結局40分程度しか寝ることができなかった。その後は基本フル稼働で車を転がし、16時前会津川口発の便を撮ってから帰宅の途についた。だが高速を使っても遠いのが会津。草加で弟の友人を降ろしつつ池袋に到着したのが21時半、自宅に着いたのは22時半であった。流石に徹夜で車を転がしていたものだから、動く体力は殆ど残っていない。だが何とか残りの気力を振り絞って、終電で自宅市内のホテルへ移動し宿泊。波乱の一日を何とか無事に終えることができた。
翌朝は眠い中長野・斑尾高原へとスキー旅行に出発。余りにも眠すぎて、大宮を新幹線で出発してから長野に着いた記憶が一切無い。さて、長野に着いたが何をしようか。元々のスキープランの予定を一泊延長して、長野市内で丸一日観光の時間を確保してもらっていた。ならば……撮り鉄するしかないじゃない!長野駅前で車を借りて、同期に運転を頼んだ。
取り敢えずスカ色が運用入りしている黒姫界隈へと繰り出すが……敢え無く陰湿雲により撃沈。気を取り直して長野電鉄へと転戦する。3年前苦汁を飲まされた夜間瀬の鉄橋のリベンジである。狙うはロマンスカーと引退迫る3500系!時間が時間なので、側面重視の風景撮りは避けて編成撮りで勝負しようではないか。まもなく長野のマッコウクジラが軽快なジョイント音を響かせて渡ってきた。