田子倉で小出行きの復路をスノーシェッド上で撮った後は再び磐越西線へと車を転がし、新津ヨンマル引退興行の一つである「磐越西線紅葉満喫号」を狙う。まずは徳沢豊実の水鏡アングルへ向かったが、台風の余波か阿賀野川には泥水が流れる始末。その後追っかけて山都界隈へ向かうが、川吉の撮影地を見つけられず適当にお茶を濁してしまった。これでは折角の会津遠征が勿体ないではないか。復路はなんとしてでもVカットを納めなければいけない。
エロ光の時間帯を駆け抜けるわけだし、きっちり編成撮りで仕留めたいところ。案は2つあった。舞台田界隈と舘原踏切である。しかしよく考えてみよう、編成撮りするのに舞台田では棒が刺さる。これは論外では?作例が少ないとはいえ、舘原の方が確実に仕留められるだろう。農道であることが気がかりではあるが……
さて、通過1時間前に舘原界隈に到着したのだが、県道には既にロチューカーがわんさか。この様子だと撮影地は……案の定の激パ。アイアングルは当然埋まっているし、ハイアン装備も無いのでいつもどおりローアングルを陣取る。太陽方向に雲ナシ!これは最高の条件で仕留められそうだ。そう期待に胸を昂ぶらせながら待機していると、懸案事項が具現化してしまう。そう、通過直前に軽トラが登場したのである!私めはローアンだったので待避する必要はなかったが、全員が雛壇を組み直す事態に。一旦通行幅ギリギリに捌けてから、ハイアン勢はアングルを組み直す。しかし流石に手慣れたものなのか、あっという間に元通りになっていく雛壇に舌を巻きながら眺めていた。私には到底真似できない芸当である。
というわけで多少のアクシデントがあったものの、結果はご覧の通り。日没寸前の限界光線の中、堂々たる4両編成で駆け抜けていった。