この日はE653国鉄色の新潟発舞浜臨が往復するということで、上越国境へと出撃した。特に何の考えもなしに湯檜曽駅のケツ撃ちをやったが二兎追う者は一兎も得ず。見事に爆発四散して終焉した。
さて、勝田への返却回送は午後通過だし何をしようか……ということになったが、チョチョイと上越国境を越えて朝の信越本線を狙おうという話になった。EF510の貨物や115系の青髭が来るなら悪くないだろう。関越トンネルを抜け、明けゆく越後を北上した。
塚山に到着後仮眠し、朝買い出しに行ってからいそいそと準備をし始める。まずは中望遠でEF510の貨物を2本仕留める。さて、3371Mをどう仕留めたもんか。どうせ普通に撮っても3両と編成が短いので、通常の立ち位置で撮ると標準画角で間延びがちか、望遠で左右スカの2択を迫られる。それでは115系のカッコよさが伝わらない。115系の良さは「顔が良い」ことに尽きるので、顔を大きく写しつつアスペクト比に合わせていきたい。そうなると……新規導入した300単はどうだろうか?通常より後ろの立ち位置ならアウトカーブで編成を横に引き伸ばすことができるし、顔も大きく写せる。しかも望遠効果で更にカッコいい!(個人的見解)
そうと決まれば、全く開墾されていない背丈ほどの笹薮を切り拓くところから始めよう。こんなアングルで撮る物好きはネット界隈に居なかったので、作例を真似ることは不可能。しかも望遠単焦点なので、少しでも立ち位置を見誤るとパンタか車体を切ってゴミ箱行きだ。慎重に調整と藪払いを繰り返し、練習電のE129で更にアングルを詰めていよいよ本番。本命の通過後、液晶画面には綺麗に収まった青髭が写っていた。下準備に一時間掛かって疲労困憊だったが取り敢えずカッコいいので、「ヨシ!」