青春18きっぷが1枚余ってしまってむかえた1月9日。10日は18きっぷの使える最終日であるが、講義が入っており撮影に赴くことはできない。天気予報は快晴だという…ならば関東近郊を巡ろうではないか…そう思いたち、大学で寝泊まりした。
翌朝、ガチガチに固まった体を叩き起こして鵠沼第二で湘南ライナー14号を迎撃。他の同業者は30分後に来る成田臨が本命だったらしいが、臨時快速幕には興味が湧かないのでスルーして高崎行きの列車に身を任せる。午後の本命は前日から動き始めた八高訓練。青空がより広大に錯覚させる非電化区間に凱旋する、そんな耳寄りな情報を得て向かった。
とはいったものの、のんびり走行の在来線では往路に間に合うことも無く、車内から指を咥えて見る鉄するほか無かった。高崎で八高線に乗り換え松久から歩いて40分。激パと化した畦道に到着した。雛壇を組むレベルの撮影地に参戦することは撮り鉄ライフにおいて片手で数える程度。なんとか背景の鉄塔が隠れる立ち位置を確保すると、ついに本命の登場。濛々と黒煙を上げたデーデーがギャラリーの脇を通過した。