卒論も大詰め、後は発表を残すばかりとなっていた1月下旬。時間的にゆとりができ、バリ晴れが癪だなと思いつつのんびり残務をこなしていると、ポンと弟から通知が届いた。はて?と思い開いてみると、シーズンイン直後でガッチガチにキマった1092レの重田面縦。はぁ~?こちとら縛られてる最中に許さねえ!俺も行ってやる!数日後、天気良好な日を狙って東進した。
どうせ暇を持て余す人類なので、現地には2時間前に到着。シーズンイン直後だし激パ必須か?と思っていたが、先客はゼロ。適当にアングルを仕立てていると同業がポツポツと現れた。ふうん、流石にPFと言ってもここまで国鉄色が増えると人気も分散するというものだろうか。被写体が減りつつある中、有り難い限りである。
16時を回ると日がいよいよ傾き、光線が赤みを増していく。土曜日だが積載情報も「まあまあ」とのこと。これで準備万端、いよいよ決戦である! 遠く果てで煌めくヘッドライトを見て臨戦態勢。徐々に近付くカマのモーター音。踏切を跨いだタイミングで、そっとレリーズを押し込んだ。