No.129

キハ40系五能線

Location : 裏塩見崎

Filming Date : 2020.10.31

Writing Date : 2021.11.17

キハ40系五能線 : 裏塩見崎

2020.10.31 14:50 五能線:追良瀬~驫木(Canon5DmarkⅣ EF24-70mm F4L IS USM)

撮影日誌

 『青森弾丸ツアー』――その超絶アホ企画が決行されたのは、コロナが(一旦)落ち着き始めGotoが再開した時期であった。所属している在宅移動サークルの面々は口々に揃えて「何処か行きたい」と唱えており、私もかくその一人であった。そんな時、ある2つのホームページを見つけてしまう。「e-シェアモビ」と「東北観光フリーパス」である。

 この2つの内容についてだが、端的に纏めると①e-シェアモビ:「時間定額制・距離無制限のカーシェア」 ②東北観光フリーパス:「東北地方の高速道路が乗り放題」である。この2つの条件から導き出される答えは何か。そう、「東京でe-シェアモビを借りて青森まで高速で爆走すればガス代を気にせずに高速バス代を浮かせられるやん!」というものである。

 ツアーは0泊4日。金曜夜に出発し、月曜朝に帰還する。参加者計6名に18時に新宿に集合してもらい、大ガード下から出庫。足掛け2000kmにも及ぶ大爆走が始まった。超が付くほどのロングドライブであることから高速課金は躊躇せず、中野長者橋から首都高を北上。クルコンに運転を半ば任せてサクサク北上し、未明の小坂PAで休憩となった。

 その後本ツアーを高速バス代わりに利用した3人を弘前駅前で降ろし、五能線ツアーへと移行。弘前平野はよく晴れているものの、海岸線区間はドン曇り。だが私はGPVを信じた。午後からの晴れ予報は願ったり叶ったり。午後便の深浦から晴れ間が差し込んできた。よし、これは勝ったな!塩見崎へと車を差し向け、塩見崎のアウトカーブ(勝手に"裏"塩見崎と呼んでる)へと向かうことにした。だが、作例をネットで見かけただけで、アクセスの方法は分からない。それらしき轍を突き進み、強風吹き付ける泥濘んだ急斜面をロッククライミングの要領で降りて登ると……崖上の狭いお立ち台に先客が相まみえた。落ちたら死ぬ崖上で納豆巻を食しながら、その絶景に舌鼓を打つのであった。