No.116

北越急行HK100形

Location : くびきストレート

Filming Date : 2020.08.29

Writing Date : 2021.03.29

北越急行HK100形:くびきストレート

2020.08.29 14:37 北越急行ほくほく線:くびき~犀潟(Canon5DmarkⅣ EF24-70mm F4L IS USM)

撮影日誌

 柿崎ストレートで快勝し、ルンルン気分で妙高高原に向けて我が馬車を転がした。狙いは昼前に往復するスカ色。1時間も余裕があるし、恐らく間に合うだろう……

 然しながら、その楽観的な見込みは"馬車"の裏切りによって敢え無く崩壊したのだ。今回e-シェアモビで借りたカーシェアは日産のリーフ。早い話が「電気自動車」である。3分で満タン余裕なガソリン車と異なり、充電に30分掛かる曲者だ。公称だと30分の急速充電で80%は充電でき、2~300kmは走れる算段であった。間に合うはず、である。だが実際に充電されたのは、たったの40%であった

 その裏切りの原因は熱であった。夏場で朝っぱらから燃料電池を酷使したため、電池温度が既にレッドゾーンに突入。更に急速充電は低温でないと安全装置が働き、充電速度がガタ落ちする。しかもリーフは自然冷却式なので、この猛暑の夏場では全く冷えるはずもない。状況は、最悪であった。

 充電した電池でなんとか100kmは走れそうだということ。これなら理論上は黒姫まで辿り着ける。バリ晴れなのにロードサイドで何時までもくつろいでるのはアホらしい。なんとかスカ色に間に合わせるべく走行を再開。だが高速走行すると見る見る残距離が減るわ減るわ。更に上越JCTからは山登り。気が付いたら残距離と充電スポットを巡るチキンレースが開催されていた。1km走るごとに残距離が2km減るのではたまらんと、法令遵守の80km/h走行としてバッテリー消費を抑える。結局、妙高SAまで来たところで残距離が丁度尽きたので再び急速充電。この時点で、間に合うはずだったスカ色は完全にアウト。走行距離は50km。こんなゴミ馬車、あり得ない。取り敢えず坊主で帰るのも渋いので、初代長野色の往復を撮って、再び156M狙いに戻ることになったのである。

 黒姫までわざわざ往復したもののマトモな戦果を得られず、新潟に安々と戻るわけにはいかぬ!と思いつきで大潟ICで降りた。北越急行のくびきの高架区間は、側壁が無くスッキリと撮影できるはず。目論見通り、黄金色の上を滑るジェットカーを迎撃した。さて、また充電しなければ……