会津遠征4回目の催行は随分前から内定していた。2、3年前に一度運行された高崎12系がバンサイを走ったことがあり、その時の写真にけーば氏や私は感化されてしまったのだ。梅雨時で天気は期待できないが、蓄積した撮影地データベースで殴ればお手の物だろう。
そういうわけでいつもどおり夜借りで北上し、お馴染み三島の道の駅で㋵。早朝は只見線の川霧の素早い動きに翻弄され撃沈。温泉俯瞰もヌケがイマイチで不完全燃焼のまま本命の往路追っ掛けへと移行した。
トンネル飛び出しや編成撮りを抑えつつ、3箇所目の追っ掛けに選んだのは利田踏切である。新緑の中、勾配をよじ登る凸の姿は映えるはず。しかもS字を描いているのだから、奥と手前で1つずつ良さげな構図が組めそうだ。ここは欲張ってもいいところではないだろうか……そう考え先客の合間に入らせてもらい、どう撃つかの手順を確認しているとあっという間に通過時刻が迫る。踏切が鳴動し始めると同時にまずは横持ちで待機し、見えたところでまず撃つ。その後縦に持ち替え縦構図で2発目。頭で描いていた妄想通りのショットが仕上がっていた。