「春を感じに行こう」…そう思い向かったのは房総半島。東京から気軽に行ける春といえば、キハ58が走る長閑な夷隅であろう。朝早く家を発ちレンタカーを借り、空いたアクアラインでラクラク到着した。
2019年のダイヤ改正を経てから、朝早く走るキハの運用が1往復削られた。キハが走らぬいすみに撮り鉄的価値はほぼ無い。西側を走る小湊で菜の花カットを手堅く収めつつ、昼前に上総中野を抜けていすみ鉄道へと進撃した。
初電の大原行きは城見ケ丘の陸橋で撮影し、返しの2本目は総元駅で狙うことにした。収まりの良い前ボケの菜の花を慎重に選び、いざ本番。黄色く染め上げられた線路際は、まさにキハの桃源郷のようであった。来年の春はツートンに戻るキハ52で撮影したいものである。